ニプロは22日、米国Linear Health Sciences, LLC(Linear社)が製造する輸液ライン用コネクタ「ORCHIDコネクタ」の、日本国内での販売を開始する。なお、同社は今年3月に、Linear社と同製品の日本国内における独占販売権を取得する契約を締結している。
同製品は、従来の「抜けないように固定する」という考え方に加え、引っ張られた際に「安全に外す」という新たなアプローチを採用することで、患者の安全確保と身体拘束最小化の両立を目指す医療現場を支援する。
同製品は留置カテーテルと輸液ラインの間に接続して使用し、輸液ラインに一定以上の力が加わるとコネクタ部分が分離し、両側の流路を閉塞する構造により、カテーテルの偶発的抜去や患者の皮膚損傷、血液・薬液漏れなどのリスクの低減が図れる。
輸液などの投与に留置カテーテルを使用する際、患者の体動や無意識の動作により、カテーテルが意図せず抜けてしまう「偶発的抜去」が発生することがある。
これまで、偶発的抜去の対策としては、カテーテルの固定方法の工夫やルートの配置の見直し、必要時の身体的拘束などが行われてきた。しかし、完全に防ぐことは難しく、特に認知機能が低下した患者やせん妄リスクのある患者への身体的拘束は、患者の尊厳と安全の確保、さらには医療従事者の業務負荷軽減との両立で大きな課題となっている。
また、厚生労働省のガイドラインでも患者の身体拘束を廃止・防止する方針が定められており、今年度の診療報酬改定では「身体的拘束最小化推進体制加算」が新設されるなど、国としても身体拘束最小化に向けた取り組みが進められている。
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