富士フイルムメディカルは7月15日、超音波画像診断装置「Sonosite MT」の新バージョン「Sonosite MT Ver1.2」の提供を開始した。
2025年12月に発売した「Sonosite MT」は、直感的で分かりやすいオールタッチ操作を可能とするユーザーインターフェースや、臨床モニター、操作パネルを備え、麻酔科や整形外科をはじめとする多様な医療現場で活用されている。
今回発売した「Sonosite MT Ver1.2」では、「FC1」で培った「Auto Volume Flow」をもとに開発した血流量自動計測機能「Volume Flow Assist(VFA)」を新たに搭載している。従来、七つのステップを要していた血流量計測をワンボタンで可能とし、ドプラ波形から平均血流速度を算出すると共に、Bモード画像から血管断面積を計算し、血流量を自動表示することができる。
また、操作ステップの簡略化によって、検査時のプローブのブレを抑制し、よりスピーディーかつ的確に、再現性の高い血流量計測を支援する。
「VFA」は、17年に発売したラップトップ型超音波画像診断装置「FC1」に搭載されている「Auto Volume Flow」機能を進化させたもので、透析分野におけるシャント血流量の定期評価に寄与する。
「VFL」は、ドプラ波形から平均血流速度を算出すると共に、Bモード画像から血管断面積を算出し、上腕動脈における単位時間当たりの血流量を自動計測する機能。また、ドプラ波形表示に必要なスケール、ベースライン、ステアリング角度、サンプルゲート、ドプラ角度補正などの各種パラメータは自動調整され、シャント血流量評価を支援する。
慢性腎不全患者に対し行われる透析治療の現場では、患者の高齢化・透析期間の長期化に伴い、バスキュラーアクセス(シャント)の適切な管理が重要性を増している。近年では、エコー装置の小型化・高機能化により、穿刺時のガイド、定期的なシャントの形態・機能評価、さらに閉塞・狭窄が発生した際のVAIVT(PTA)に至るまで、様々な場面における血管観察でエコー装置が活用されている。
「Sonosite MT Ver1.2」に搭載された「VFA」は、25年度に日本超音波医学会が公表した「超音波によるバスキュラーアクセスの標準的評価法2024」に基づき性能検証されており、標準的評価法を踏まえた血流量の定量評価を可能にしている。
さらに、麻酔科領域で用いられているSONOSITEシリーズの特長である高い描出能により、神経や針先の視認性を確保し、透析領域でも、穿刺手技の可視化をサポートする。



















