オリンパスは1日、ベトナムの医療用内視鏡関連製品の製造拠点であるOlympus Vietnam Co., Ltd.(OVNC)において、I-TRACK(The International Tracking Standard Foundation)により認証された国際的な再生可能エネルギー証書であるI-REC(International Renewable Energy Certificate)を活用し、2024年7月から25年3月までの使用電力の100%再生可能エネルギー化を達成したと発表した。
OVNCでは、工場の屋根スペースを活用したオンサイト型コーポレートPPAサービスを導入するなど、再生可能エネルギーへのシフトを段階的に進めてきた。今回、これまでの施策に加え、新たにI-RECを活用することで、事業活動における全電力の再生可能エネルギー化を実現した。この施策によるCO2削減効果はオリンパス全体のCO2排出量の約10%(約4800トン)に相当する。
オリンパスでは、すでに国内の開発・製造拠点における全使用電力を再生可能エネルギーに転換しており、この施策により、同社の掲げるカーボンニュートラル達成という目標へさらに近づいている。
OVNCは今後も、I-RECを継続して活用すると共に、CO2排出量の削減を進め、脱炭素社会の構築に貢献していく。
なお、I-RECは、アジア、南米、アフリカ、日本など、世界約60カ国以上で発行される国際的な「再生エネルギー属性証書」。電力の属性を証明することを目的とし、再生可能エネルギーの産地・電源種別などを明確にしている。これにより、I-RECを適用した消費電力を再エネ電気として扱うことが認められている。
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