富士フイルムは6日、胸部X線画像病変検出ソフトウェア「CXR-AID」の医薬品医療機器等法に基づく一部変更承認を取得し、新バージョン「CXR-AID Ver3.0」を富士フイルムメディカルを通じ提供を開始した。
新バージョンでは、対象所見を従来の結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見に、無気肺、石灰化、瘢痕、胸水、気腹(フリーエア)、心拡大、縦隔拡大の7所見を追加し、計10所見の検出が可能となった。
緊張性気胸や消化管穿孔など、生命予後に関わる緊急性の高い疾患の所見がある画像については、早期発見と迅速な処置が極めて重要となるが、一見すると判別が難しい場合もある。新バージョンでは、気胸だけでなく気腹の検出も可能となったため、STAT画像報告のガイドラインに沿った所見報告の支援を含む、多様な胸部所見を幅広くカバーできる。
また、異常所見の存在可能性(確信度)を、青から赤へのグラデーションで示すヒートマップ表示は好評を得ているが、モノクロモニタを利用する一部の読影環境では、淡いヒートマップが確認しにくいという課題があった。新バージョンでは、異常所見の疑われる領域の表示方法として、「ヒートマップ表示」「輪郭表示」「ヒートマップと輪郭の併用表示」の三つの表示パターンが選択可能になっており、各施設の運用環境に応じた最適な表示方法が利用できる。
一方、従来のバージョンでは、複数の異常所見を検出した場合、検出された異常所見のうち最も確信度が高い所見のスコアのみを表示しており、各所見のスコアを確認したいという要望があった。新バージョンでは、各検出領域に対応する所見名と確信度を示すスコアを個別に表示できるようになった。これにより、医師は複数の異常所見について詳しい情報を一目で把握でき、正確な診断を行うことが期待できる。
さらに、従来のバージョンでは、対象所見が重なった領域においてヒートマップが重なって表示されていたため、異なる所見が混在している部分の識別が難しく、細かな判別や詳細な確認には限界があった。
これに対し、新バージョンでは、対象所見が重なった領域についても、各所見ごとに独立した輪郭線を表示できるようにななっている。複数の異常所見が存在する箇所でも、それぞれの所見の範囲を明確に区別できるようになり、より詳細かつ正確な画像診断支援が期待される。
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