社会保険診療報酬支払基金は、2008年度の医科・歯科・調剤別診療報酬等債権譲渡・差押等の処理状況を公表した。それによると、08年度における調剤報酬の債権譲渡や差押え処理額は59億9000万円で、07年度を3100万円上回ることが分かった。
08年度の処理総額は308億9600万円で、07年度から2億9900万円増加。医科、歯科、調剤、訪問看護ステーションのいずれもが、前年の水準を上回った。調剤報酬の処理は金額ベースで全体の19%を占める。
処理対象となった施設数は4035件で175件増えた。医科が減少する一方、調剤は167件伸びて1647薬局となり、件数ベースの比率は41%に上昇した。
なお、支払基金が薬局に送付した通知書は、1143枚で、07年度から115枚増えた。チェーン薬局が含まれていたり、同じ薬局に複数枚の通知書を送付する場合があるため、処理対象となった薬局の数とは一致しない。