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アムジェン日本法人の新しい社長に、ノバルティスファーマ専務取締役だった折原祐治氏が1日付で就任した。同社は今後、日本で自社販売を行う方針であり、日本での長年にわたる医薬品ビジネス経験を持つ折原氏を迎えることで事業体制の強化を図る。
折原新社長は、当時の米ワーナーランバート、サンド薬品などを経て、UCBジャパン社長、ノバルティスファーマの専務取締役として事業開発や免疫・移植、オンコロジー、眼科領域の事業などを担当してきた。1954年生まれ52歳。
同社は日本で最初の承認申請薬として、転移性大腸癌治療薬パニツムマブの開発を進めている。日本では現在PIIにある同剤は、一部の腫瘍細胞表面に見られ、増殖に関与するEGFR(上皮成長因子受容体)を標的とするモノクロナール抗体で、2007年にも申請し09年の上市を計画している。
そのため、自販体制の構築に向け、09年度をメドに従業員を現在の約100人から300人まで増員する予定で、マネジメントの強化が迫られる状況の中で折原氏が陣頭指揮を執ることになった。
2005年2月から日本法人社長を務めてきたジョン・ヴェルニエロ氏(米本社グローバルコマーシャルアフェアーズエグゼクティブディレクター兼務)は米本社に戻る。