大鵬薬品は、抗癌剤「アブラキサン点滴静注用100mg」(一般名:パクリタキセル注射剤〈アルブミン懸濁型〉)を新発売した。
アブラキサンは、米バイオ企業「アブラキシス・バイオサイエンス」が開発した新規パクリタキセル製剤。今回、乳癌の適応で発売される。
アルブミンとパクリタキセルを結合させたナノ粒子製剤とすることで、過敏症を防ぐためのステロイド剤などの前投薬の手間が省けるようになった。また、添加剤にヒト血清アルブミンを用い、タキソールの禁忌例にも使用できるようになったほか、薬剤の点滴時間が30分に短縮されることで、患者負担の軽減を図った。
用法・用量は、1日1回260mg/m2を30分かけて点滴静注し、少なくとも20日休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
薬価は、100mg1瓶が5万6982円。