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【MCHC】ゾイジーンの事業を再編‐バイオマーカー探索研究に特化

2007年02月07日 (水)

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)の子会社であるゾイジーンは4月1日付で、三菱ウェルファーマや三菱化学ヤトロンなどヘルスケア3社が保有するバイオ分析技術を統合し、バイオマーカーの探索研究に特化することになった。三菱WPの重点疾患領域を中心にバイオマーカーの探索を行っていく。同社が担っていた薬物候補化合物の設計や蛋白質の構造解析といった創薬研究に関係する機能は、三菱ウェルファーマ(WP)などに移管する。MCHCは、テーラーメイド医療の実現を成長戦略の一つと位置づけており、今回の取り組みもその一つ。

 ゾイジーンでは、創薬ヒット化合物の構造設計や最適化、蛋白質の合成や構造解析の受託などを行ってきた。今回の新しい方針では、三菱WPの重点疾患領域や、三菱化学ヤトロン(MKI)などの診断・検査事業でヘルスケア部門に関係するバイオマーカーの探索を行っていく。

 社長にはMCHC執行役員ヘルスケア戦略室長の加賀邦明氏が就任する予定。同時に4月1日付で社名変更も予定しているが、新社名はまだ決まっていない。

 MCHCは、中期経営計画「革進‐フェーズ2」で、ヘルスケア分野を重点事業分野の一つと位置づけている。その一環として、「テーラーメイド医療」や「予防」などの新規事業の展開に向けて、4月1日付でMKIと臨床検査受託の三菱化学ビーシーエル(MBC)、安全性試験受託の三菱化学安全科学研究所(MSI)の3社を統合する。また、子会社の三菱WPも10月1日付で田辺製薬と合併することを発表した。

 MCHCグループでは、事業再編によってヘルスケア分野の強化が進められてきたことから、MCHC向けの創薬研究支援に集中することになった。そのためゾイジーンが担っている薬物候補化合物の設計・合成機能を三菱WPに、蛋白質の構造解析機能を基礎研究は三菱化学技術研究センターに、それぞれ移管する。



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