ベルシステム24とシーエーシー(CAC)は、CRO事業を分割し、100%出資の新会社を発足させる。ベルシステムは3月1日付で「ベル・メディカルソリューションズ」、CACは4月2日付で「CACエクシケア」を設立する。両社は、医薬品開発に特化した新会社を立ち上げることで、独自の人材採用など専門性を強化し、CROを取り巻く環境変化に対応したい考え。
CRM大手のベルシステムは、医薬・医療関連サービス本部にCRO事業を位置づけ、CRMのノウハウを活かしてコンタクトセンターの受託も手がける。これまで臨床試験の症例登録業務を足がかりに、同社の一事業として実績を積み上げてきた。
ただ、新薬開発の環境変化に迅速に対応し、専門的な人材の確保、教育を行うためには、分社化によってCRO事業に特化する体制が必要と判断。医薬・医療関連サービス本部を分割し、CROに特化した新会社を立ち上げることにした。
3月1日に発足する新会社は、資本金1億円。同社常務執行役で元マイラン製薬社長の佐藤公明氏が代表取締役に就任し、CRO事業を継続して展開するほか、2月から開始する特定保健指導業務も新会社に組み込み、ヘルスケア事業にも参入する予定だ。
現在、同社のCRO事業は約650名体制。新会社の発足により、傘下にCRO子会社の「ベル・メディカルソリューションズ」、SMO子会社の「BELL24・Cell Product」を収めることになる。