協和発酵キリンと富士フイルムは27日、バイオ後続品の開発・製造・販売の合弁会社「協和キリン富士フイルムバイオロジクス」を発足したと発表した。2013年初めにTNF‐αモノクローナル抗体「アダリムマブ」(製品名:ヒュミラ)のバイオ後続品の臨床試験をスタートさせる予定で、17~18年ごろの上市を目指す。さらに、14年以降も毎年1品目ずつ開発に着手し、バイオ後続品4製剤を日米欧で展開していく計画だ。
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、資本金1億円。両社が折半出資し、社長には野村英昭氏(前協和発酵キリン製品戦略部マネージャー)、副社長には川口誠氏(前富士フイルム医薬品事業部担当部長)が就任する。協和発酵キリン本社内に設置し、従業員27人で事業を開始する。
新会社では、バイオ後続品の開発・製造・販売を手がけるが、販売に関しては当面、親会社を含めた他社への委託を検討している。生産は、協和発酵キリンの高崎工場で行う。