
11日の決算発表と共に、子会社大正製薬の代表取締役異動が発表された。上原茂副社長が新たな代表取締役社長に就任するほか、上原明会長兼社長が会長、堀田尚孝副社長が副会長にそれぞれ就任する。
また、取締役異動では、大平明副会長が相談役、酒井明人常務が専務、上原健常務が専務、中禮清実取締役が常務、藤田憲一取締役が常務に、それぞれ就任する予定。いずれも6月28日に開催予定の大正製薬の株主総会・取締役会で正式に決定される予定。
上原茂新社長は、1976年生まれの36歳。2000年4月に入社、09年に副社長に就任し、医薬事業部門の総括として医薬事業全般を指揮してきた。昨年10月からは大正製薬HD取締役副社長を兼任している。
会見で上原茂氏は、「100周年の節目で、(上原明社長の)30年の長きにわたり守ってきたバトンを引き継ぐことは、大変身の引き締まる思いだ。大正製薬が守ってきた良い伝統をきちんと見直した上で、激変する環境の中でどう対応していくべきかをじっくりと考え、変えるべきものは変え、次の100年に向けてしっかりと事業を継続していきたい」と抱負を述べた。