全国医薬品小売商業組合連合会(医薬全商連)は12日、大阪市内で第53回通常総会を開き、2012年度事業計画・収支予算などを承認した。任期満了に伴う役員改選では、理事立候補者9人のうちから青野博氏が会長に再選された。会長就任後、青野氏は「大変な時期だが、医薬全商連を潰すことなく、医薬品小売業の代表として続けていきたい」と述べた。
12年度事業計画は、財政的基盤構築・確立に向けOTC薬の市場拡充を目指すと共に、新たなフィールドに向け、会営調剤薬局の開設・運営の準備調査を行う。また「大衆薬キャンペーン」の展開や「薬と健康の週間」の後援活動など独自活動を展開していく。
また、先の東京高裁の判決が、OTC薬のネット販売全面解除への流れを作る危険性があることから、この流れに対して、反対活動を力強く展開していく必要性なども盛り込んだ。
医薬全商連は、ここ数年間、傘下の各県商組の退会が相次ぎ、今年3月末時点の構成会員数は18単組・組合員数4887人。さらに4月以降、宮城県、石川県の2単組が脱会し、総会当日現在で16単組と、連合会発足当初の15単組に迫る格好となり、会員数減少とともに組織運営上も大きな課題となっている。