厚生労働省の「ワクチン接種と乳幼児の突然死に関する疫学調査の評価検討会」が1月31日、初会合を開き、調査の進捗状況や実施方法を議論した。まだワクチン歴不明の1例が報告された状況で、今後3年間で300例を目標に疫学調査を進めていくことになるが、保護者から同意を取得することの難しさ等の課題が浮上した。検討会では、これらを整理した上で調査に生かす方向だ。
疫学調査は、厚労省が国立感染症研究所に依頼し、前向き疫学調査として300例を目標に行う。調査では、乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性がある死亡した乳幼児を選択する。対照として、死亡した乳幼児と発生状況が似た生存中の乳幼児の2例を選ぶ。SIDS診断のための問診・チェックリストに直近1カ月のワクチン歴を盛り込み、同意が得られた場合にのみ記載を依頼する。
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