日本保険薬局協会(NPhA、今川美明会長)は14日、有限中間責任法人となった。この日、東京都内で開かれた通常総会で従来の組織を解散、同日に法人となったもの。また総会では、役員改選が行われ、新理事の互選により、新会長に三津原博氏(日本調剤社長)が選出された。さらに、学術活動はNPhAとは分離し日本薬局学会を設置、法人化することが承認された。総会終了後には、政治連盟の設立総会も開催されたほか、設立3周年の記念式典も行われた。
新会長に就任した三津原氏は、「今川前会長は調和を基本ポリシーに組織を強化された。その路線を継承しつつ、分業思想の強化を進めたい。主張すべきことは明確に主張し、是々非々で対応していきたい。まずこの1年は、法人化と政治連盟発足を果たし、また学会昇格を目指したい。この3団体を運営・推進することで、より大きな責任を担っていけると考えている」と述べた。
さらに具体的な問題にも触れ、調剤報酬改定や後期高齢者医療制度導入を見据え「調剤報酬の傾斜配分など不合理を是正し、後発品の使用促進のための新たな制度の創設、薬局IT化のため診療報酬上のフィーを要求していきたい」と述べると共に、FAX分業の問題にも取り組む姿勢を改めて強調した。
なお新執行部としては、副会長には森要(クラフト、担当:広報部門)、岩崎壽毅(阪神調剤薬局、総務部門)、金納健太郎(総合メディカル、特別委員会部門)、大谷喜一(アインファーマシーズ、組織強化部門)、柏木實(メディカルファーマシィー、渉外)の各氏が就任した。
また常勤顧問であった漆畑稔氏(ユーアイ薬局)が専務理事(常勤)に、常務理事には小森雄太(薬樹、事業創生)、栗林正博(アインメディカルシステムズ、財務)の2氏が就任した。