大洋製薬は19日から、水虫の原因菌に対して優れた殺菌効果のあるブテナフィン塩酸塩に、かゆみ止め成分も配合した、スプレータイプの水虫薬「フットロック」（指定第２類医薬品）を新発売する〔写真〕。１日１回の使用で高い効果が持続するほか、逆さまでも噴霧可能なスプレー容器を採用しているので使いやすい。
主成分のブテナフィン塩酸塩は、水虫の原因菌（白癬菌）の増殖を抑える“殺菌力”と、成分が皮膚の角質層に長くとどまるという“持続力”を特徴とする。このほか、リドカインが患部のかゆみや痛みなどの不快な症状を鎮める。L‐メントールを配合しており、爽快感が持続する。
水虫薬の需要期は６月前後から始まるが、12月にも需要のピークはある。特に女性ではブーツなど、靴の中がムレやすいのがその理由。また、使用してしばらく経つと治ったと思って、使用を中止する人も少なくない。
同社では「根気よくジックリ治療してもらうため、容量を30mLとした。ジメジメした夏場より、効果が出やすい秋冬も念頭に入れ、年間を通じた訴求展開で、需要を掘り起こしたい」とする。なお、水虫薬のカテゴリーは同社では初めてで、まずは製造面で得意なスプレー剤形を皮切りに、将来的には液剤タイプの取り組みも視野に入れる。
他の水虫薬との差別化という面では、通常のスプレータイプの製品は使用する際に逆さまにすると、数回のプッシュで出なくなることが多い。「フットロック」は特殊なパイプ構造の容器を採用しており、逆戻りせずに噴霧が可能で、ひっくり返しても使いやすい。30mL、オープン価格。
