杜仲の葉は「杜仲茶」として飲用されており、この杜仲葉エキスは近年、抗肥満作用、血糖降下作用、コレステロール低下作用など様々な作用が報告されている。先月末に都内で開かれた「日本杜仲研究会第8回定期大会」(日本杜仲研究会の主催)では、生活習慣病に対する杜仲葉エキスの可能性に関し、数々の検討結果が報告された。
2006年から始まった日本杜仲研究会の定期大会では、これまで杜仲葉に関して、[1]杜仲葉配糖体に摂食抑制効果と内臓脂肪を減少させる効果があることを動物実験で解明[2]杜仲葉配糖体の肝臓や筋肉などでの脂質代謝向上作用による内臓脂肪抑制メカニズムを動物実験で解明[3]杜仲葉配糖体アスペルロシドが内臓脂肪抑制効果の主作用であること、また基礎代謝向上と共に脂肪をエネルギーとして消費していることを動物実験で確認[4]杜仲葉配糖体を配合する食品の内臓脂肪および皮下脂肪の低減効果をヒト試験で確認──などの研究成果が報告されている。
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