日本医学会(高久史麿会長)は8月29日、降圧剤バルサルタン臨床研究の論文不正問題に関する見解を発表した。見解では「わが国の臨床研究の国際的な信頼性を著しく低下させたことは間違いない事実」と厳しく批判。日本の臨床研究の現状に危機感を示し、論文の主任研究者の責任が最も重いと指弾した。
バルサルタン臨床研究の論文不正問題をめぐっては、既に京都府立医科大学や東京慈恵会医科大学から調査結果の報告書が公表され、論文作成過程で、何らかの不正なデータ操作が行われたことが明らかにされている。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。