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【薬局業務の効率化と質的向上をめざして】サイトウ薬局常盤店(タカゾノ)

2014年7月30日 (水)

タブレット型端末を導入‐在宅に関する業務効率化図る

 ビューティドラッグサイトウでは、さいたま市において8店舗を展開している。近年、在宅医療に関する需要は増え続けているが、同社では2004年4月に介護部門を設立。それより少し遡った00年頃から、介護施設(有料老人ホーム等)での医薬品管理全般に取り組み始めている。現在、在宅医療の取り組みにおいてはタブレット型端末を導入し、報告書作成にかかる時間短縮や、他の医療職種との情報共有などに結びつけており、業務の効率化を図ると共に、生み出された時間等を活用して、薬剤師の職能を最大限発揮することを実現している。

医師に同行し連携面も向上
サイトウ薬局常盤店

サイトウ薬局常盤店

 同社が展開するサイトウ薬局常盤店(さいたま市浦和区)は、02年6月に開局した。同店舗の上階には消化器内科があり、そのほかにも近隣には埼玉メディカルセンターをはじめ医療機関が多く、診療科についても内科、耳鼻科、整形外科、皮膚科、小児科、眼科など非常に多岐にわたっている。必然的に常盤店に持ち込まれる処方箋の内容も多岐にわたり、また患者の年齢層も非常に幅広い。

 処方箋の枚数は1日平均で約70枚。花粉が飛散する時期や冬場のかぜの流行時などには1日で100枚を超えることもあり、月平均でも2000枚を超える。こうした状況に対応している常盤店は、社員とパートタイマーを合わせた薬剤師が16人、医療スタッフが5人という人員構成で、日々の業務をこなしつつ、各人が活躍している。

安田氏

安田氏

 これら外来の業務に加え、常盤店では有料老人ホームなど施設向けの調剤も行っている。常盤店で店長(管理薬剤師)を務めている安田康貴氏は、「現在、われわれは施設に往診に行かれる医師に同行している。同行することで、現場で医師の処方意図であったり、患者さんの状況を確認できるので、連携等の面でもうまくいっていると思う」とする。

 現在、常盤店が実際に担当している施設数は6施設で、患者数は250~300人に達する。一般的に、在宅や施設などへの訪問では薬歴のほかに薬剤師の訪問計画書、医師およびケアマネージャーへの報告書提出など、記録に関する業務割合が大きいという特徴がある。

 安田氏は、「薬局において在宅や施設に取り組んでいく上で、報告書など必要な書類の作成はどうしても必要」と指摘。「そうした面を簡潔にできるシステムとして、施設に同行している医療機関から紹介していただいたのが、タカゾノの訪問薬局支援システムの『P‐pass』だ」と語る。常盤店では12年4月に『P‐pass』を導入した。

薬剤師の声もとに開発
タブレット型端末を導入。報告書作成にかかる時間短縮や他の医療職種との情報共有などを実現

タブレット型端末を導入。報告書作成にかかる時間短縮や他の医療職種との情報共有などを実現

 『P‐pass』は、タブレット型端末を活用し、在宅等業務を支援するシステム。スケジュール管理、居宅医療管理指導報告書作成、在薬管理、処方歴閲覧、薬品情報閲覧、訪問ルート検索などの機能を有している。実際に薬局薬剤師の声をもとに開発されており、薬局現場の課題に沿ったシステム設計となっていることが特徴だ。

 安田氏は、「それまでは施設訪問に関する報告書の作成に当たって、プリントアウトした報告書のひな形に必要事項を手作業で記入するという形だった。P‐passでは、必要事項が予め羅列されてあり、それぞれに対してタッチパネルで選んでいける。P‐passの画面上で全て完結すれば、それをプリントアウトするだけで済む」と強調。

 「例えばコメントなどについても、カスタマイズで必要なコメントを自ら作成することもできる。一度作成すれば、あとは選択するだけで良い」と、『P‐pass』のメリットを語る。さらに、「やはり施設等の訪問に当たっては、計画書や報告書の作成に最も時間を割くことになるのだが、その課題が一気に改善されていると思う」とする。

 薬品情報閲覧などの面でも『P‐pass』では、処方された医薬品を画面上でタッチすると、医薬品のデータベースが出てくるようになっている。医薬品辞典などを持ち歩く必要はなくなり、また、データベースは新薬やジェネリックなどにも対応して次々と更新される。安田氏は「われわれは医師の往診に同行しているので、現場で医師から質問を受けることも多い。そうした際にも活用することができる」と語る。

職能や地位の確立目指す

 このように常盤店では、『P‐pass』の導入によって業務の効率化を図れたことで生み出された時間を、さらに有効に活用している。安田氏は、「薬剤師の職能を生かせる部分に、時間を使うことができている。それは、外来患者さんへのサービスであったり、施設での処方鑑査であったりするわけだが、時間を大きく有効に使えている」と強調する。

 その上で安田氏は、今後の展開を見据え、「これまでの薬剤師は、薬局の中で処方箋を待ち、来局した患者さんに薬を渡すというイメージがどうしても強かったと思うが、今後はもっと患者さんや地域に根ざしていかなくてはならないと思っている」と指摘。「施設在宅、個人在宅も含め、薬剤師がどんどん薬局の外へ出て行き、他の医療職種とかかわっていき、薬剤師の職能や地位を確立していく必要がある。薬剤師の存在意義が薄れてしまわぬよう、薬に関しては、薬剤師が自信を持っていられるように今後も取り組んでいきたい」とする。

サイトウ薬局常盤店(タカゾノ)
http://www.takazono.co.jp/products/system/p-pass.html




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