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【薬局業務の効率化と質的向上をめざして】みどり調剤薬局(東邦ホールディングス)

2014年7月30日 (水)

“調剤専門”から多角化を試行‐街の健康応援薬局目指し

みどり調剤薬局

みどり調剤薬局

 みどり調剤薬局(管理薬剤師・田中裕美さん)は、千葉県習志野市の千葉県済生会習志野病院前に位置する。門前で調剤業務を主体にしながらも、「あなたの街の健康応援薬局」をキャッチフレーズに一般用医薬品・化粧品・サプリメントの供給、禁煙支援、地域住民への情報発信など、調剤薬局チェーン「ファーマみらい」の中でも、多様な業務展開を進めている。

品揃えと早さに万全尽くす

 同薬局には薬剤師が8人(パート含む)、事務員が3人務め、主な処方箋応需機関は門前の習志野病院(400床)が約9割、その他に近隣開業医20機関ほどから、月平均(月~金営業)で3000枚弱の処方箋を応需している。総合病院主体のため、高齢者を中心に多様な患者が来局する。また、膠原病患者、しかも重症患者が少なくない。在宅患者への対応は薬局側から提案した1件のみだが、今後の展開を具体的に検討中だという。

前列左から2人目が田中さん

前列左から2人目が田中さん

 同薬局のモットーについて、管理薬剤師の田中さんは「総合病院で散々待たされる患者さんが多いので、なるべく早く帰らせてあげたい。病院から一番近いので処方された薬がないことは許されない。病院と連携をとり、品揃えには万全を尽くしている」という。医薬品在庫は、2000品目強だ。

 「待たせたくない」といっても、長期処方、しかも一包化は時間を要する。「予め来局が分かっている場合、ある程度の準備をします。内部設備的には、なるべく自動分包機のバージョンアップも図っています。また、長時間の方にはできるだけお出かけを促します」という。店内には、スタッフ手作りの近隣散策マップが数パターン掲示されている。

 一方、同店舗では、「調剤」以外に化粧品にも力を入れている。「巷にないものを中心に、敏感肌用の乳液など、患者さんのニーズ、季節に合ったものを置くよう心がけています」という。選択の基準は「スタッフが使って良かったもの」とはっきりしている。自分の肌で試した“お勧め品”だけに、商品説明にも力が入る。

 田中さんは「膠原病患者さんには乾燥肌の人が多く、保湿用ジェルなど勧めます。次第にリピーターが増えています。化粧品目当てに来局する人もいる」と、スタッフの努力が実を結びつつある。

専用サイトから簡単発注

専用サイトから簡単発注

 また「店構えからして、調剤専門なので、なるべく地域密着性をアピールしたい。そこで季節ごとに新聞折り込みチラシを打つ、子ども向けに塗り絵などの作品募集をするなど地域とのつながりを大事にしています」という。

 折り込みチラシは毎回、3000枚ほど作成する。今春号は「花粉症対策」をテーマに乳酸菌、お茶の効用を紹介。併せて在宅医療と薬局・薬剤師との関わりを具体的事例で解説。「無料ハンドマッサージ体験会」のお知らせまでと盛りだくさん。過去のチラシも、スタッフの力作揃いだ。

 店の一角には、スペースの問題もあり、決して豊富な品揃えとはいかないが、一般用医薬品やサプリメント・健食類、衛生材料や禁煙支援のグッズ、リハビリ・介護専用シューズ、ステッキなど多様な商品が並んでいる。多種多量の商品を配置するのは困難だが、逆に少量多品目を仕入れることも、現在の流通システムではなかなか難しい。

理想の“少量多品目”が可能に
禁煙支援のためのマニュアルも作成

禁煙支援のためのマニュアルも作成

 その「1、2品目ずつ仕入れたい」との希望を、強力に支援しているのが、東邦ホールディングス「e健康ショップ」だ。2011年からOTC医薬品、サプリメント等を含め幅広い健康関連商品を加盟薬局に提供している。一般ユーザーにはネット予約した商品を、指定薬局で購入できる仕組みも日本で初めて開始した。既に加盟店舗は約1万3000店、取り扱い商品も約1万7000品目に達する。

 「うちのようにちょっとずつ商品を置きたいところにとって強い味方。手がかりが少ない衛生材料でも、検索機能で見つけ出せ、とても助かっています」と、アイテム数の多さ、商品検索機能への評価も高い。

 実際、同薬局の商品棚に並ぶ商品のほとんどが「e健康ショップ」で仕入れた商品だ。「今後、商品棚を入れ替え、OTC医薬品を含め、健康関連商品の充実を進める方針」と、「e健康ショップ」を活用しながら品揃えを充実させ「処方箋がないと入りにくい調剤薬局」からの脱皮を目指す。

 そういう意味で、昨年から取り組んでいる禁煙相談は地域住民から評価を得つつある。まず、薬局独自の「禁煙サポートチーム」を作り、問診票、スタッフ向けマニュアル、近隣の禁煙外来実施機関リストなども作成、薬局で行う場合の費用・期間など含め、すぐ説明できる資料一式も揃えた。相談を受け、外来紹介に終わることもあるが、今は月に1件程度の依頼があり、薬剤師がフォローアップに努めている。

 一方、「抗癌剤による口内炎であれば、殺菌作用のある歯磨やデンタルリンス、唾液が出にくい膠原病の方には口腔ケア商品を勧めています。薬物治療に付随し、薬だけで解決できないことに対し、われわれの提案が有効で、喜ばれることが嬉しい」とオーラルケアも支援している。そのほか「補聴器相談会」を店内で開催し、補聴器専門業者との橋渡しもしている。

 多彩な取り組みについて田中さんは「患者さん、住民の方の役に立ちたいとの想い。一方で今後、調剤だけでは立ち行かないという危機感。それらをスタッフ皆と共有し、知恵を出し合い、次を模索しています」という。“門前らしからぬ”さらなる展開・発展を期待したい。

みどり調剤薬局(東邦ホールディングス)
http://www.ekenkoshop.jp/




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