武田薬品は12日、塩酸モルヒネ徐放性製剤「パシーフカプセル」を新発売した。同剤は塩酸モルヒネの速放性粒と徐放性粒が充填されたマルチプルユニットタイプの徐放性カプセル製剤。服用後は、塩酸モルヒネが、速放性粒から速やかに放出されると共に、徐放性粒からは持続的かつ適切な速度で放出されるという製剤的特徴を有する。
末期癌患者の多くは持続する激しい疼痛を訴え、睡眠不足や食欲不振など、QOLが大幅に低下する。モルヒネは、癌患者の激しい疼痛を緩和し、QOLを改善するための薬物療法の中心となるが、パシーフは中等度から高度の疼痛を伴う各種癌患者を対象に、1日1回投与で24時間安定した鎮痛効果が期待できる。
薬価は、30mg814・90円、60mg1529・60円、120mg2871・20円。