福岡県薬剤師会は、同県薬が目指す将来の薬局像「福岡県版薬局グランドデザイン」をまとめた。調剤以外に在宅訪問業務や一般薬・ヘルスケア用品の販売、医療材料の取り扱いなど含め、将来予想される処方箋単価や各種管理費等を試算した上で、近未来における三つの薬局経営スタイルを示し、各モデルに応じた県下で必要な薬局数も算出。さらに、地域包括ケアを念頭に「地域拠点薬局」「地域密着薬局」の組み合わせによる地域薬局サービスモデルを提示した。同会の藤野哲朗会長は本紙に対し、「自らの薬局の将来のあり方、または若い人が薬局を始める際に目指すべき薬局のイメージにしてほしい」と、今後の展開に向けた活用を求めている。
「薬局グランドデザイン」については、既に1997年1月に日本薬剤師会の医薬分業対策本部が最終答申を発表。1日10時間の開局、120枚応需などの機能、必要な薬局従業員数(常勤薬剤師3人、非常勤1人ほか)、常備すべき品目等(医療用1500品目以上、一般薬、介護・衛生用品ほか)、設備と面積(延べ床面積39坪)、必要な経費や調剤報酬および販売金額に至るまで、具体的な「自己完結型の標準的な規模」を提示している。
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