ジェンザイム・ジャパン=根治切除不能な甲状腺髄様癌を適応とした1日1回経口投与のマルチキナーゼ阻害剤「カプレルサ錠100mg」(一般名:バンデタニブ)を新発売した。
カプレルサは、血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR-2)、上皮増殖因子受容体(EGFR)、RETの各チロシンキナーゼを標的とするマルチキナーゼ阻害剤。VEGFR-2を介することで血管新生に関わる反応を抑制し、腫瘍増殖を間接的に阻害すると共に、EGFRやRETを介することで腫瘍細胞の増殖を直接抑制し、甲状腺髄様癌の病態進行を遅らせる。
ジェンザイムは、今年7月にカプレルサの全世界での販売権、今後の開発権を英アストラゼネカから導入している。