MSDのトニー・アルバレズ社長は24日に都内で記者会見し、2015年売上高が9.7%減の3400億円と落ち込んだことについて、16年度薬価改定で導入された特例拡大再算定制度やジェネリック医薬品(GE薬)の浸透など「市場の予見性が難しくなっている」と指摘。「積極的な投資が難しい状況にあって、外部環境を厳しくモニタリングするのが重要な課題」との認識を示した。今後に向けては、複数の癌腫で国内申請中の抗PD-1抗体「キートルーダ」や、昨年に長期処方が解禁された不眠症治療薬「ベルソムラ」などの期待の新薬を国内市場に投入し、「成長トレンドが2~3年後にやってくる。現在はその入り口に立っている」と巻き返しに自信を見せる。
MSDの15年売上高は前年比9.7%減の3400億円。ジェネリック医薬品(GE薬)の浸透、参天製薬への眼科事業売却などが減収要因だ。
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