富士通四国システムズ(本社高松市、社長白山健一氏)は来年1月から、GCP業務支援パッケージソフトをASP化した「DDworks21/ASP」を新発売する。ASP化によって、ユーザーの社内システムにソフトを導入する従来の手法に比べて、導入の初期費用が抑えられ、セキュリティ対策も向上。CROとの連携がスムースになり、トラブル時も迅速に対応できるという。
DDworks21シリーズは1997年に発売。治験の実施計画から治験終了管理までの各過程において、GCP管理系の全業務を支援するもの。GCP業務の最適化、GCPに沿った治験の進行を実現する。臨床試験業務の効率化や試験期間の短縮などを目的に約60社の製薬会社に採用され、国内トップシェアを獲得している。既存ユーザーからの要望や、「大手医薬品メーカー以外やCROにも裾野を広げたい」(同社)との考えから、ASP化が図られた。
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ユーザーは、インターネットに接続できる環境があれば、新たなハードウェアの購入や社内システムへのソフトウェア導入などを行わなくても、場所を選ばず、どこからでもDDworks21の機能を利用できる。インターネットを通じて、同社が構築した高知システムセンター(IDC)にアクセスし、そのIDC上で動くDDworks21の機能を利用する仕組みになっているためだ。
既存のハードウェアを活用できる上、月額サービス費のみなので、従来は導入初年度に集中していた費用負担を軽減できるのが特徴だ。また、CROへ業務を委託した際も、自社のネットワークにCROがアクセスするのではなく、このIDCへアクセスするため、様々なセキュリティリスクから解放される。同社がシステムを管理することでトラブルに迅速に対応でき、システム管理コストの低減にもつながる。
長年蓄積されたノウハウをベースにしたサポートも特徴。トラブル時の対応のほか、アプリケーションのレベルアップサポート、エンドユーザー向けのヘルプデスクセンターの開設もオプションで用意されている。