今秋ごろに取りまとめ
厚生労働省の肝炎治療戦略会議は6月28日、2012年度からの肝炎対策の方向性を示した「肝炎研究10カ年戦略」の中間的な見直しに向け議論をスタートさせた。10カ年戦略の初めての見直しとなる。この日の会議では、B型肝炎による発癌患者数の抑制や肝癌の発癌率減少といった目標を盛り込むべきなどの意見が出た。次回、8月に開く会議で議論を進め、今秋ごろをメドに取りまとめを行う考え。
見直しに向けた論点の一つであるB型肝炎対策については、B型肝炎ウイルスの増殖を抑制するインターフェロン治療が治療法の一つとして行われており、HBs抗原の消失を日本肝臓学会が目標としている。これを踏まえ、委員からはHBs抗原の早期消失や発癌患者数の抑制を戦略に盛り込むべきとの意見が出た。
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