
ノボノルディスクファーマは、糖尿病や成長ホルモンの自己注射治療に用いる、新しく改良された皮下注用の注射針「ペンニードルプラス」をきょう5日に新発売する。従来の「ペンニードル32Gテーパー」は針基が突起していたが、新注射針は突起がなくなり、針基が面で肌に触れるため圧力が分散され、安定性が増し、痛みの軽減が見込まれる。今後は新注射針への移行を進め、2018年2月頃に従来品の販売を停止する予定。
従来の皮下注用の注射針は、腹部に自己投与した際に、針基の突起により腹部にあざができてしまうといった事例が、日本を含むグローバルで報告されていた。この状況を踏まえ、針基を平らにして、針を6mmから4mmに短く改良したことで、安定した垂直な穿刺がしやすくなり、斜めの穿刺による皮内注射や筋肉内注射になる可能性を低くする。また、注射針を短くし、視覚的な面から引き起こされる注射への恐怖心もやわらげる。
針ケースと針キャップも改良した。ケースは滑りにくく回しやすくして着脱を容易にさせ、キャップはつまみやすい形状にして、取り外す際に針がぶつかって曲がってしまうリスクを軽減させる。
新注射針の製造は、従来に引き続き日本のニプロが担当し、世界に供給される。また、今回の針の改良は、日本法人の意向がグローバルの方針に大きく反映されているとしている。