日本新薬は、インスリン非依存型糖尿病の治療薬「グリコラン錠250mg」(一般名:メトホルミン塩酸塩)の剤形を素錠からフィルムコーティング錠に変更し、21日から販売を開始した。素錠では服用時に「やや塩辛さ」「苦み」を感じるとの患者の声に応じ、コンプライアンスを向上させるため改良した。
同剤は、肝臓での糖の放出抑制、筋肉でのグルコース利用促進、脂肪組織でのグルコース取り込み増加の三つの作用を有している。メトホルミン製剤は、大規模臨床研究により「メトホルミン・ルネッサンス」と言われる再評価を経て、糖尿病治療のベースに用いられる薬剤になっている。
2008年3月期の同剤の売り上げ予想額は約10億円。