テルモは、放射線放出ビーズ「クイレムスフィアーズ」を欧州で発売した。切除不能な肝癌治療に使用され、カテーテルを通じて肝動脈に運ばれ、放射線で癌細胞を攻撃する。欧州域外にも展開し、カテーテル癌治療領域でトップブランドを目指す。
同製品は、テルモの調べによると世界で唯一、オランダのクイレム・メディカルが開発し、テルモが独占販売権を保有する放射線放出ビーズ。放射線同位元素「ホルミウム-166」を内包し、製品化された。元素の特徴から、従来はできなかった複数の画像診断法が可能であり、効果的な治療が期待されている。
同社はカテーテルを用いた癌治療のインターベンショナルオンコロジー領域で、マイクロカテーテルや塞栓ビーズなど幅広い製品を各国で販売している。