国内バイオベンチャーのペプチドリームは、独バイエルとの間で、複数の創薬標的蛋白質に対する特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を結んだ。バイエルが開発を目指す複数の創薬ターゲットに対して、ペプチドリームが保有する創薬開発プラットフォーム「PDPS」を用いて、特殊環状ペプチドを創製し、バイエルが特殊環状ペプチドの臨床開発を目指すという内容。ターゲットにかかる非臨床・臨床試験の目標達成に応じた開発マイルストンと、上市後の販売マイルストンの達成によって、バイエルから受け取る総額は最大約1245億円の大型契約に発展する可能性もある。ペプチドリームが創薬共同研究開発契約を結んだ企業は今回の契約で18社を数える。
契約により、ペプチドリームは、バイエルから契約一時金と開発マイルストン、製品化後には売上に対するロイヤリティを受け取る。特殊環状ペプチドとしての製品化だけではなく、PDPSによって創製される特殊環状ペプチドから得られる情報を利用し、バイエルが低分子医薬品の研究開発に取り組むことも盛り込まれている。さらにバイエルは、ペプチド薬物複合体への展開や、診断薬、バイオイメージング薬、農薬として研究開発するオプションも保有する。
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