シミックホールディングスは、1日に取締役会を開催し、4月1日付で大石圭子代表取締役副社長執行役員が社長執行役員COOに昇格する人事を発表した。中村和男会長兼社長執行役員CEOは、社長職が外れるが、会長執行役員CEOとして引き続き経営にあたる。
今後、海外事業を本格展開するに当たって、グループ経営戦略の責任を担うCEOと、グループ業務執行上の責任を担うCOOを中心とする新たな経営体制を構築する。日本のCRO業界では初の女性社長となる。
中村CEOは、今回の社長交代のタイミングについて、「日本初のCROを創業し、25年にわたって常に新しいことへチャレンジすることで道を切り拓き、幅広く事業を展開してきたが、この大きな変革の時代に、社長としての役割を次の世代に託すことで、さらなる成長ができる」と説明。グローバル事業で経験豊富な大石氏を経営トップに配置することで、グローバル経営を加速する。
大石氏は、1957年1月生まれの61歳。東京大学理学系大学院植物学教室修士課程修了、82年4月に日経マグロウヒル(現:日経BP)入社後、ジェネンテックを経て、96年1月にシミックHDに入社、2000年に取締役、10年12月に代表取締役に就任、11年4月に国際事業担当、16年に副社長CRO事業CEO国際事業推進本部長を務めていた。