厚生労働省は1月29日、猛毒のシアン化カリウム(青酸カリ)を混入させた医薬品を流通させるとの脅迫文が複数の製薬企業に送られた事件を受け、医薬品の外観や封を十分に確認することを求める通知を都道府県に発出した。製造、流通工程での意図的な異物混入を防ぐため、医薬品の管理場所に部外者が立ち入らないよう注意することなどを求めている。
数日前から「金銭を送らなければ、青酸カリが入った偽造薬を流通させる」との脅迫文と青酸カリが複数の製薬企業、新聞社などに郵送で届けられる事件が発生している。青酸カリは分析試薬やメッキなどに利用されるが、人体に猛毒となることから、厚労省は緊急対策が必要と判断。医薬品の確認徹底を求める通知を出した。
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