協和キリンは、抗線維芽細胞増殖因子(FGF)23抗体「クリースビータ皮下注10mg、同20mg、同30mg」(一般名:ブロスマブ)を新発売した。「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の適応で使用する。過剰生産されたFGF23に対して直接的に作用する初の薬剤となる。
同剤は、協和キリンが創製した抗FGF23完全ヒト抗体。X染色体連鎖性低リン血症と腫瘍性骨軟化症患者の腎臓で血清リン濃度を低下させるFGF23の過剰な作用を阻害し、腎臓のリンの再吸収と腸管でのビタミンDの活性化を促すことで血清リン濃度を上昇させ、症状改善につなげる。
欧米では昨年から販売を開始しており、クリースビータと抗悪性腫瘍剤「ポテリジオ」の2剤をグローバル戦略製品に位置付けている。