【新製品】角層の深部まで成分浸透‐スキンケア「プリエクラ」発売 スギ薬局、九州大学

2019年12月04日 (水)

スギ薬局と九大が共同開発

 スギ薬局は、これまで肌からの吸収が困難だった様々な成分を角層の深部まで届けられる新たな経皮呼吸促進技術を九州大学と共同開発し、1日からスキンケアブランド「プリエクラ」として全国の店舗で発売を開始した。エイジングケアへのニーズが高い40代前後をメインターゲット層に設定。美容についての専門研修を受けたビューティアドバイザーによる相談、提案を通じ、他社との化粧品販売の差別化につなげる。

 一般的に皮膚は、肌表面にある角質層が乾燥と外部刺激から肌を守るため、疎水性が高く、物質を浸透させることが難しいとされていた。

 今回、九州大学大学院工学研究院応用科学部門次世代経皮吸収研究センター長の後藤雅宏教授と共同で、水溶性・高分子成分を油性・水溶性素材にナノ分散することにより、角質の隅々まで届ける「SNDP技術」(Sugi Nano Dispersing Pention Technology)を開発した。

 後藤氏の浸透特許技術を採用し、誕生したスギ薬局のプライベートブランド「プリエクラ」は、ラテン語のプリウス(先立つ)、英語のプリ(始めに)、フランス語のエクラ(輝き)を合わせた造語で、「未来への輝き、輝きを永遠に」との想いを込めた。高分子を浸透しやすくナノ化した技術は日本列島を1円玉の大きさにする技術という。

 11月28日に都内で記者会見したスギ薬局の杉浦克典社長は、「われわれの最も強みとするのが、自社育成による化粧品接客のプロであるビューティアドバイザーを約1200店のほぼ全店に配置していること。美の専門家が細かなカウンセリングニーズに応えるこのメリットを店頭で生かし、他社との差別化につなげていきたい」と強調した。

 また、「今回の技術を用いて、皮膚を通じてより多くの成分を浸透させる商品開発など、さらなる横展開も可能で、プリエクラも含め今後も付加価値の高い商品開発を進めながらPB比率も高めていきたい」との方針を語った。

 4種の美肌保湿成分(加水分解ヒアルロン酸、水溶性プロテオグリカン、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体)を「SNDP技術」でコーティングした基礎化粧品は、高保湿ローション、高保湿美容液、高保湿乳液(2品)、高保湿シート状マスク、トライアルセットの計6アイテム。税別希望小売価格は500~5800円。



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