アステラス製薬は、富山県にある製造拠点「富山技術センター」内に、免疫抑制剤「プログラフ」(一般名:タクロリムス)の新たな原薬製造施設「第3発酵棟(仮称)」を建設する。総工費は約100億円。日米欧市場では独占販売期間が満了している製品だが、今後も安定した需要を見込み、新製造設置を決めた。4月に着工し、来年8月の完成を予定している。
第3発酵棟は、地上3階建て、延べ床面積約7220m2。現在、同センター内の「第2発酵棟」がプログラフの全製造を担っているが、施設の老朽化などを踏まえ、今後は第3発酵棟に製造機能を移転させる予定。これまで培ってきた製造ノウハウを活用し、最新鋭の製造施設を新設することで、より強固な供給体制の構築を目指す。製造能力は第2発酵棟を上回る規模になる見通し。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。