東京大学大学院薬学系研究科ITヘルスケア社会連携講座は、5月から患者・市民参画のための学習プログラム「共に学ぶオンライン・ゼミ」を開講する。患者中心の医薬品開発と医療を推進することを目的として、関係者向けに学習機会を提供するもの。
同プログラムでは、患者や市民、産業界、アカデミア、医療保健関連団体、規制当局など、全ての関係者が参加。教科書的な内容を一方的に教えたり、教わるのではなく、参加者の経験や事例を交えた対話を通して、医薬品開発や医療の課題を明らかにすると共に、対策を共に学ぶことを目指している。
ゼミは、5月~来年4月までの1年間にわたって毎月1回開催し、基本的にオンライン・ゼミを1時間、可能な場合は対面ゼミを2時間程度行う。内容はテーマごとに設定し、開催予定日程は同講座ウェブサイトに掲載する予定。
具体的な内容として、定期開催では、医薬品開発・製造販売(創薬・臨床開発・承認審査・医薬品情報・リスク管理等)、研究倫理(倫理審査・被験者保護・データ保護等)、社会的技術評価(薬価・医療体制・保険制度等)を予定。臨時開催では、模擬倫理審査、医薬政策・薬価、試験計画や同意説明文書の作成、患者・市民目線での試験結果・医薬品情報の提供、リーダーシップ育成などを予定している。
参加費は、オンライン・ゼミは無料、対面ゼミは1人当たり1000円。4月15日まで参加申し込みを募集しており、決定については同20日までに個別に連絡がある。
参加申し込みについては、同講座ホームページ上に記載されているQRコードから参加申込書をダウンロードし、入力したファイルをメールに添付して申し込む。ダウンロードができない場合は、メールアドレス[ithc_utokyo@mol.f.u-tokyo.ac.jp]に参加申込書フォーム送付希望の旨をメールする。