沢井製薬は23日に開いた取締役会で、澤井健造取締役専務執行役員が次期代表取締役社長に就任する人事を内定した。6月23日開催予定の定時株主総会、その後の取締会で正式決定する。澤井光郎社長は代表取締役会長に、澤井弘行会長は代表取締役を退任し、最高顧問に就任する予定である。
社長交代の理由については、同社が2020年度から創業91年目を迎えることから、新しい経営体制のもと、さらなる意志決定の迅速化と持続的な利益成長、企業価値向上を実現していくためとしている。
澤井健造氏は弘行会長の長男で、1968年5月生まれの51歳。京都大学大学院薬学研究科動態制御システム薬剤学修士課程修了後、95年4月に住友製薬(現・大日本住友製薬)に入社。01年4月に沢井製薬入社後、開発企画グループ、研究開発本部などを経て10年4月に取締役戦略企画部長、13年6月に取締役常務執行役員戦略企画部長兼営業本部副本部長、17年6月に取締役専務執行役員戦略企画部長兼営業本部管掌を歴任。
同年5月に買収した米国ジェネリックメーカーのアップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)の取締役会長を務めるなど米国事業を牽引してきた。18年6月から専務執行役員戦略企画部長兼研究開発本部管掌、SAWAI AMERICA取締役社長、USL取締役会長を務めている。