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【第53回日薬学術大会】その先へ。~あなたに寄り添う心とともに(イランカラプテ)‐10、11日 札幌市民交流プラザなど3会場

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会

 第53回日本薬剤師会学術大会(大会運営委員長:竹内伸仁北海道薬剤師会会長)が10、11の両日、札幌市の札幌市民交流プラザ、ロイトン札幌、札幌市教育文化会館の3会場で開かれる。22年ぶりとなる北海道での学術大会開催は、新型コロナウイルス感染症の影響で、現地開催とウェブ開催(ライブ配信)を併用したハイブリッド形式での開催となった。


メイン会場となる札幌市民交流プラザ

メイン会場となる札幌市民交流プラザ

 竹内運営委員長は、多くの学会や研修会が中止、延期を決断する中、開催に踏み切ったことについて「失われている薬剤師の学ぶ機会を提供したい」との強い思いを語る。また、ウィズコロナ時代の新しい学会開催様式を模索することで、「来年の福岡大会に生かしてもらいたい」としている。今大会は、未曾有のコロナ禍という厳しい時代の中での開催とはなるが、現地開催、ウェブ開催合わせて6000人以上の参加者を目指す。

 大会のメインテーマは「その先へ。」を掲げた。昨年の山口大会のテーマ「原点」を受け、未来の薬剤師像をイメージしてを選んだ。サブテーマは、「あなたに寄り添う心とともに」を選定。北海道の先住民族であるアイヌ民族の言語、アイヌ語で「こんにちは」を意味するあいさつのほかに、「あなたの心にそっと触れさせていただきます」との意味を持つ「イランカラプテ」を添え、患者の心に寄り添う薬剤師像を表現した。

さっぽろ羊ヶ丘展望台のクラーク博士像

さっぽろ羊ヶ丘展望台のクラーク博士像

 アイヌ文化の尊重などをうたったアイヌ新法が2019年に施行されたことを踏まえ、大会ポスターやプログラムにアイヌ色を打ち出しているのも大きな特徴となっている。ポスターのメインカラーには、アイヌの伝統的な服飾に用いられることが多い紺色を採用。アイヌ文様をあしらったほか、「アイヌの伝統的世界観と文化伝承」をテーマにした特別講演も企画されている。

 また、医薬品医療機器等法改正を踏まえ、高齢者数がピークとなる40年に向けて、地域包括ケアシステムの中で薬局・薬剤師がどうあるべきかについて議論する分科会も企画されている。

 ウェブ開催では、開会式・式典(90分)をはじめ、特別記念講演(60分)、特別講演(各60分)、分科会(各150分)、共催セミナー(各60分)、特別企画などのセッションをライブ配信する予定である。


【主催】日本薬剤師会、北海道薬剤師会
【会期】10日(土)、11日(日)
【学術大会会場】札幌市民交流プラザ、ロイトン札幌、札幌市教育文化会館



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