田辺三菱製薬は、2021年3月期中間決算(連結)で845億円の減損損失を計上した。新型コロナウイルス感染症の拡大で、パーキンソン病を対象に海外で第III相試験段階にある「ND0612」(レボドパ/カルビドパ持続皮下注製剤)の開発が予定から1年半遅れると見込み、収益性の低下による同剤の無形資産(仕掛研究開発費)の減損損失を計上することになった。
22年度に欧米で上市する計画だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた。第III相試験の被験者組み入れが予定通りに進まず、被験者組み入れ後に施設側から中止の申し入れがあるなど、開発計画に狂いが生じた。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。