日本医療薬学会は、慢性期医療や地域医療を担う中小病院、療養型病院の薬剤師の専門性を認定する専門薬剤師制度のあり方について検討する。昨年10月に立ち上げたワーキンググループで来年度から本格的な議論を開始し、制度の必要性や認定要件、研修の仕組みなどを話し合う計画だ。急性期病院の薬剤師が取得可能な専門薬剤師制度は多いが、中小病院や療養型病院の薬剤師を対象にした制度は少ない。中小病院向けの専門薬剤師制度が実現すれば、多くの薬剤師の励みとなる制度になりそうだ。
医療薬学会は、既存の制度を見直し、今年1月から新たな制度設計に基づく専門薬剤師制度の運用を開始した。その一環として、新たに薬局薬剤師向けの地域薬学ケア専門薬剤師制度を設置。同制度を議論する中で、並行して中小病院薬剤師向けの専門薬剤師制度についても話し合ってきたが、議論を独立させる形で昨年10月に、専門薬剤師制度運営委員会のもとに「中小療養病床専門薬剤師制度検討ワーキンググループ」を立ち上げた。
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