大阪薬科大学の政田幹夫学長は22日、大学構内で最終講義を行った。今月末で学長の任期満了を迎え退官する政田氏は、今後の6年制薬学教育を担う関係者へのメッセージとして「現在実施しているような職業訓練型の実務実習ではなく、本当の意味での臨床教育に取り組まないと、これからの6年制教育は成り立たない」と強調。その一つとして、医学部や看護学部などと共同で行う多職種連携教育の拡充に取り組むよう呼びかけた。
政田氏は「薬剤師には臨床研修が不足しているとの指摘がある」と説明。それを補うために卒後初期研修の拡充が必要との意見もある中、それよりも前に6年間の薬学教育の中で臨床教育を充実させるべきとの持論を展開し、「将来、医薬品の研究者や開発者、営業・情報提供者など、どこで働くにしても臨床教育をきちんと受けるべき。それが他の理系学部との違いになる」と指摘した。
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