参天製薬は、4月1日付でチーフオフィサーら16人で構成するエグゼクティブ・マネジメント・チーム(EMT)を組織し、執行体制を刷新すると発表した。日米欧アジアの各地域、各分野の責任者をCEO直属のチームとして編成。世界最先端の知見やノウハウを全社で共有する。
センター・オブ・エクセレンス(CoE)という構想に基づいて組織改革した。CoEは、各分野の主要拠点や最高責任者を世界の中心市場に置き、最先端のエリアで情報収集、戦略立案、商品開発などを進め、得られた知見やノウハウをグローバル全社に横展開するという構想。
同社は日本、シンガポール、スイス、中国に各地域の事業責任者を置くほか、細胞・遺伝子治療やITデジタル戦略の拠点をスイス、財務経営戦略の拠点を日本に置くなどして、日米欧アジアの各地、各分野の責任者計16人をEMTとして編成する。
EMTメンバーは、谷内樹生社長兼CEOと共に戦略を討議し、迅速な意思決定、経営執行を担う。これまで執行役員が各事業の責任を負っていたが、今後はEMTが総合的に責任を負う体制に切り替える。
同社は、2025年までの中期経営計画でグローバル企業への変革を掲げている。海外60カ国以上で展開してきた眼科医薬品事業の価値最大化を図るほか、新規技術の創出や新領域への進出を成し遂げるため、執行体制を刷新することとした。