調剤ロボット、機器、システムや電子カルテシステムを販売するユヤマは、今月から誰でも簡単で安全に操作ができる新機能「zeroモード」(ゼロモード)を搭載した水剤分注機「miniAQUA-zero」(ミニアクア・ゼロ)の販売を開始した。
ミニアクア・ゼロは、薬剤師が処方内容を機械の前で確認して操作する通常モードと、業界初となる新機能「ゼロモード」を搭載したことにより、ラベルに記載されているQRコードから処方を機器が呼び出すため、誰が操作しても薬学的知見がゼロ、ヒューマンエラーがゼロで操作できるようになった。
操作方法も簡単で、本体から出力されるQRコード記載の水剤ラベルを貼った投薬瓶を本体にセットするだけ。機械がQRコードを読むことで、処方指示された薬品を自動で選択、間違いない分注を行う。
ヒューマンエラーのチェックも万全で、投薬瓶サイズチェック、分注量チェックを自動で行う。分注完了後にはジャーナルプリンターから分注記録が出力され、薬剤師による最終鑑査で安心運用が実現できる。
本体には最大10品目の水剤を元瓶のまま収容でき、沈殿や分離が起きやすい水剤は分注前に自動で攪拌する自動攪拌機能もある。オプションで要冷所保管の水剤へ対応できる冷所ユニットや、機械内部を無菌室レベルの環境にするクリーンモジュールが設置可能となっている。
メンテナンス性にも優れており、各剤分注ごとに薬品ノズルを自動洗浄、エアブローを行うことで清潔な状態を保つ。薬品ノズルの洗浄は温水洗浄のため、高粘度の薬品や糖分を多く含む薬品で起こりがちな凝固による詰まりや、コンタミを防止する温水洗浄機能を搭載するなどきれいな状態で長く使うことができる。
操作を安心して人に任せることで、ますます重要になった薬剤師の対人業務の時間確保ツールとして活躍する。