東和薬品の吉田逸郎社長は、14日の中間決算説明会で、債務超過を発表した日医工について「非常に厳しいことは事実で、かなりリスクを抱えたまま推移するのではないか。業界全体としては、できれば今の生産、販売を続けていただきたいが、赤字などの数字でそれが難しくなるとどうなるかという心配はある」とコメントした。日医工への支援について聞かれた吉田氏は「(日医工の支援よりも)自社の数字の建て直しが優先」と説明した。
吉田氏は、現行薬価制度下では安定供給が難しくなるとの見方を示し、「参入していた外資系や先発メーカー系のジェネリック(GE)企業もフェードアウトしている中で、少しずつ整理統合が進んでいる。また、問題のあるGE企業はしっかりした安定供給体制を作るのは難しい。そうなると協業や整理統合、業界再編が全部ミックスされた形が出てくる可能性はある」との見解を示した。