第一三共は、抗癌剤「エンハーツ」をはじめとする抗体薬物複合体(ADC)製剤の伸長を見込み、生産体制を強化する。同社は、2024年度と25年度の合計設備投資を2000億円増額し、その多くをADCの生産体制整備に充てる。
自社生産設備のほか、社外のCDMOにそれぞれ投資する。ADC生産のための自社生産設備については国内各工場に加え、欧米の拠点も活用する方向で投資する方針だ。
同社は、「エンハーツ」の乳癌市場でのさらなる増収を図るほか、昨年10月の米メルクとの戦略的提携の契約時一時金の受領などが寄与し、24年4月時点の癌領域売上の見込みを、23年4月時点より約1000億円積み上げた。
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