IQVIAジャパンが22日に発表した2024年4月から今年3月までの24年度国内医療用医薬品市場動向によると、売上高1000億円(薬価ベース)製品は8製品と、前年度より1製品増えた。トップの抗癌剤「キイトルーダ」(MSD)は、24年度薬価改定で薬価が維持され、適応も広がったことで16.3%増の1918億円となった。また、市場拡大再算定の「共連れ」対象となり、15%引き下げられた抗癌剤「オプジーボ」(小野薬品、3位1367億円)は16.9%減と対照的な結果になった。
売上高トップの「キイトルーダ」は24年に胃癌、尿路上皮癌、子宮体癌など六つの新たな適応を取得したことも伸びの要因となった。発売以来27の適応を取得している。
2位の抗血栓薬「リクシアナ」(第一三共)も24年度薬価改定で薬価が維持されたことに加え、出血性リスクが低く肝腎機能が低下した患者にも処方可能であることや適応追加により処方数を伸ばした。売上高は12.7%増の1516億円となった。
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