【新製品】誘発反応検査装置「Audera Pro」発売へ‐コンパクトだが幅広い検査に対応 リオン

2025年05月27日 (火)

 リオンは7月1日から、聴覚機能の評価や最適な誘発反応検査装置「Audera Pro(オーデラプロ)」を発売する。同装置は、コンパクトながらASSR(聴性定常反応)検査やEP(誘発電位)検査、OAE(耳音響放射)検査に対応し、大学・総合病院やクリニックなど幅広く精密な聴覚検査の実施を可能とする。また、これら検査は音に対する耳や脳の反応を自動で測定できるため、乳幼児や高齢者、意思表示が難しい人の聴覚評価にも適している。

 同装置は、ASSR検査やEP検査で、刺激音としてCE-ChirpおよびCE-Chirpオクターブバンドを用いることにより、従来の刺激音に比べ約2倍の誘発反応を得ることができ、検査時間の短縮につながる。

 また、各種審査プロトコルを標準搭載しており、個々の検査に合わせてカスタマイズが可能となっている。トランスデューサは挿入型受話器のほか、耳載せ型気道受話器、骨導受話器を標準附属している。

 さらに、信号対雑音比(SNR)や残留ノイズ(RN)推定などの分析、波形類似性の統計解析など、臨床現場に有用な客観的ツールを搭載している。

 ASSR検査は、周波数別の聴力推定を脳波によって多角的に行うもの。新生児聴覚スクリーニングで実施される自動ABR(聴性脳幹反応)検査やOAE検査に加え、近年では、より周波数特異的かつ定量的な評価が可能な同検査の臨床ニーズが高まっている。

 同検査は、補聴器適合や人工内耳適応判断、聴覚障害児支援などで有効な検査として位置づけられ、乳幼児や重度難聴患者等への精密は聴覚評価手法として、医療現場での導入が拡大している。両耳・多周波同時測定といった技術進歩で、検査時間の短縮や測定信頼性の向上も実現し、今後ますます医療現場での活用が進むと考えられている。



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