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医学の進歩が変える末期癌の捉え方

2025年06月23日 (月)

◆50代の知人が非小細胞肺癌のステージIVを宣告された。いわゆる末期であり、家族はこの世の終わりとも思えるほど憔悴し、うろたえていた。その後、治療法を決定するための遺伝子検査がしばらく続き、経口抗癌剤での治療が決定した
◆その時、医師に言われた言葉が「2年間は薬を飲んでもらいますからね」というものだったという。つまり、2年間は生存の可能性があるということだ。知人の家族はあまり長くないと思ったらしいが、医学の進歩は良い意味で予想を大きく裏切ってくれたようだ
◆普段、製薬企業の抗癌剤の話題や開発状況を紙面に掲載しているが、実は治療の最前線をあまり理解していなかったと反省した。特に肺癌治療薬の進歩は著しく、今後も次々と新薬が控えている状況にある
◆ステージIVは厳しい状況に違いないが、昔はネガティブな印象だった抗癌剤の効果判定のSD(安定)も「悪化せず」と捉え、癌と付き合っていく時代になった。悲観するか、前向きに治療に臨むか。患者、家族の意識も問われていると感じた。



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