
大正製薬はこのほど、感染性胃腸炎による下痢・嘔吐の脱水時の水分・電解質の補給に適した特別用途食品(病者用食品)、すっきりライチ風味の(無果汁)の経口補水液「大正経口補水液」を全国発売した。同社として初となる、消費者庁の許可を受けた特別用途食品(病者用食品)となっている。
感染性胃腸炎は、夏は細菌性、冬はウイルス性と年間を通して発生する病気で、特に2025年に入り、感染性胃腸炎の発生件数は過去10年で最多(国立感染症研究所HPIDWR過去10年との比較グラフ(週報)―感染性胃腸炎Infectious gastroenteritis)になっているという。
感染性胃腸炎を発症すると、下痢や嘔吐などの症状が現れるが、体重の2%以上の体液が失われると脱水症状に陥ると言われている。同社調査によると、脱水症状の原因の第3位には「病気・感染症」が挙げられている。
新商品の「大正経口補水液」は低カロリー・糖類ひかえめで、すっきり飲みやすいライチ風味(無果汁)とすることで、経口補水液にも飲みやすさを求める人の声に応えている。実際に同社が行ったブラインド調査では、72%の人が「感染性胃腸炎による下痢・嘔吐に伴う脱水状態の際に、水と電解質の補給のために飲みたい」と評価した。
300mL容量のパウチタイプで持ち運びにも便利。賞味期限が製造から36カ月と長いため、感染性胃腸炎の急な発症に備え、前もって自宅で保管することもおすすめ。税込みの希望小売価格は270円。