サクラ精機は17日、医療現場で高い信頼と支持を得てきた高圧蒸気滅菌装置「VSシリーズ」の新型モデルとなる、操作性・安全性・処理能力をさらに高めたサクラ高圧蒸気滅菌装置「MISORA」を今月7日に発売したと発表した。

同装置は、128項目に及ぶリスクマネジメント評価を実施し、該当する13の品質・安全規格に適合しているなど、全ての製品および製造過程を厳しくチェックし、品質を確保している。
さらに、装置の稼働状況を遠くからでも直感的に把握できるよう、稼働状態に応じて色が変化する「サクラマーク」付きインフォメーションランプを新たに搭載し、操作性と認知性が大幅に向上している。
二次元コード付きのカートを用いた「カート搬入出検出装置」もオプション機能として搭載が可能となっている。このシステムでは、滅菌装置内の二次元コード付きカートが滅菌工程を通過したか否かを検知してランプで表示。これによって、医療現場における滅菌物の払い出し作業を的確にサポートし、ヒューマンエラーの防止にも寄与する。
一方、医療施設での再生処理業務は年々増加しており、滅菌装置にはさらなる処理能力が求められている。今回「棚可変式フロアカート」がオプションとしてラインナップに追加された。被滅菌物のサイズや量に合わせて棚板の高さを調整することが可能で、被滅菌物の乾燥効率や処理能力の最適化する仕様となっている。
同装置は、従来機に搭載されていた独自の滅菌技術を継承しつつ、新たに環境負荷の軽減を目指した乾燥方式「ハイパードライ デザイン」や、軽量化と耐久性を両立したチャンバ設計「LTコンセプト」を採用している。さらに、作業効率向上に寄与する「CART-D」や「E-Loading」などの機能をオプションとして用意し、ネットワーク接続による運転管理やトレーサビリティシステムとの連携も可能となっている。