オリンパスは17日、内視鏡用超音波観測装置「EU-ME3」を米国(現地時間は16日)で発売する。同製品は、ワークステーションに搭載可能なコンパクトサイズだが、高精細な画像と高度な機能性を備えて、超音波内視鏡(EUS)および超音波気管支鏡(EBUS)による検査を実現する超音波観測装置。なお、同製品は2022年から、日本、欧州、中東、アフリカ、アジア一部地域、オセアニアで販売されている。

同製品は、従来品と比べ、高解像度画像の提供と向上された操作性により、消化器分野では、超音波内視鏡と組み合わせることで、腹腔内に位置する膵臓・胆嚢・肝臓などの臓器や病変を超音波画像で描出し、消化器領域における診断および治療をサポートする。
呼吸器分野でも、コンベックス型の超音波気管支鏡と超音波ミニチュアプローブとの組み合わせが可能で、気管支鏡検査中に超音波画像によって肺、気管支ならびに周囲のリンパ節や病変を観察することができる低侵襲なEBUS手技を幅広くサポートする。
また、画質が向上したことで、EUSおよびEBUS手技において、病変の検出・診断精度の向上が期待されるほか、s-FOCUSやTHEモード(Tissue Harmonic Echo)などのイメージング技術により焦点依存性の影響やノイズ、アーチファクトを低減し、より明瞭な画像観察ができる。さらに、ユーザーのニーズや好みに応じて、多彩な機能を柔軟にカスタマイズすることが可能となっている。
同社の超音波内視鏡、超音波気管支鏡、超音波ミニチュアプローブとの互換性により、複数の診療科で活用でき、医療施設におけるコスト効率の最大化にも寄与する。